『幸せになる勇気』|岸見一郎・古賀史健
- #読書
『嫌われる勇気』の続編があるなんて知らなかった。
ということで読んでみたけど素晴らしい一冊だったので、お勧めしたい。
『嫌われる勇気』とセットでぜひ。
記事 →
『嫌われる勇気』|岸見一郎・古賀史健
一番良かったのは、『嫌われる勇気』で話されていた言葉たちがより具体性を持って説明されていたこと。
特に共同体感覚はいきなり大きな概念に感じられるが、この本を読むと、個人の視点から世界に広がっていくイメージがより鮮明に湧いてくる。
自立とは、「わたし」からの脱却である
自立と聞くと、自分で稼いで、自分の力で暮らしている。そんなイメージを持つかもしれない。
が、この本では、自立とは「わたし」からの脱却である。と伝えている。
詳細は読んで欲しいけど、この考え方、凄く好きだ。
「わたし」から脱却し、与えること、信じること。
そして、愛とは「ふたりで成し遂げる課題」であること。
この視点をベースにすると、個人から二人、そして共同体へちゃんと繋がっている。
世界に希望を与えてくれる
「尊敬」「信頼」「勇気」「愛」など日常で使う言葉について自分の中で解像度が上がった。
これらの言葉が明確になってくると、この世界で生きる希望をより持てるようになる。
別に死のうなんて気持ちはないし、物凄く幸せな毎日を送れている。
この幸せは世界中のバランスの上に成り立っている。
だからこそ、この世界を愛せる。これは今感じている確かなこと。
ただ、どこかで世界に対して悲観的な目線を持っているのも事実。
100%の希望や自信は持てない。
戦争、悲惨な事件、暴力、目を向けずに逃げていたいようなことが沢山ある。
ある意味そこに対しては諦めているということ。
交友関係もそうだ。自分と合いそうな人とばかりつるんだり、「あ、この人危ない人かも」とか、やっぱどこかジャッジブルな考えをしてしまうことがある。
でも、共同体感覚や、「尊敬」「信頼」「勇気」「愛」という言葉や行動の意味を見直すと、そこには希望がある。
どんな人もみんな友人である。尊敬して信頼する勇気を持とう。
哲人 x 青年の対話という秀逸さ
この本、哲人と青年の対話形式にしたのが物凄く秀逸。
これまでの自分を否定されるような説がバンバン出てくる。
けど、その戸惑いの感情を大袈裟なくらい青年が表現してくれることによって、読み続けられる人がたくさんいるだろう。
もしこれが、説をつらつら述べるだけの本だとしたら、途中で本を投げ出したくなる人もいるだろう。
大事なことも"伝え方"次第で天と地の差ぐらいあるということ、学びました。
このタイミングで出会えてよかった
おそらく「嫌われる勇気」に出会った10年前にこの本を読んでいてもここまでキャッチ出来なかったかもしれない。
高尚すぎるというか、綺麗事のように感じられすぎて自分の中に入ってこなかっただろうな。
ただ、この約10年間で色々な経験をした。沢山の人に出会い、別れがあった。
だからこそ、今はこのアドラーの考えを身体の近くで感じることが出来ている。
哲学とは?
アドラー心理学は心理学ではなく、哲学だ。
「ん?哲学とは?」
あまりよくわかっていなかった。
一言で言えば、「知を愛すること」とのこと。
よく宗教と対比されるが、宗教のように絶対的な神を信じる事ではない。
知を愛し、問い続けて、よりよく生きようとする「姿勢」である。
自分の中にスッと入ってきたし、哲学が好きだなと思った。
今が最先端
生きていれば、そりゃ自分なりに「幸せとは」「本質は何か」を考えることがある。
ただ、アドラーさん、コヴィーさん、空海さん、などなど彼らの歴史的な思想に触れる度に、自分が考えて出した思考の上位互換みたいなものが出てきて、学びになるとともに少し落ち込む。
この脳みそでどんだけ考えても、しょうがないかな。本読みまくるか。みたいな。
各時代において、宇宙の成り立ちや物理世界の原理・原則にどこまで近づけたか。
けど、永遠なるものはないから、その原理・原則すら変わりうるものだ。
ってこの考え方、仏教だったっけ?
とにかくそんなわけで今を生きる自分が常に最先端なわけで、最近は少し彼らとも違う独自思想が自分の中にもある。
知を愛する。問い続ける。
自分で考えて、実践していこう。
PR この記事はアフィリエイトリンクを含んでいます