『天体観測』が生まれ変わった日
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『天体観測』が生まれ変わった日

音楽を聴き始めたの巻

音楽を聴き始めたのは小学4年生の頃。
ゆずやORANGE RANGEからどんどんハマっていった。

当時はMDを使っていたのが懐かしい。
中学生の時に右手を複雑骨折して手術で入院していた時、MDを抱きしめながらBUMP OF CHICKENやORANGE RANGEをリピート。

そう、中学生の頃にBUMP OF CHICKENが流行っていて漏れなく自分もどハマり。
よく聴いていたのがやっぱり『天体観測』

高校生になっても、BUMPにはお世話になった。

藤くんの泥臭くも美しい歌声や詞が、琴線に触れるんだよね。

次は自分が演奏するんだ

そして大学生になり、音楽活動を本格的に始める。

自分でバンドも組んだ。大学の軽音サークルにも入った。

バンド演奏は大変だ。
ギターボーカルだったが、うまく演奏するには他の楽器の音も聴く必要がある。

ドラム、ベース、ギター、キーボード。それぞれどんな音色でどのタイミングで音が鳴っている?
譜面のない曲は耳コピしなければならない。
自分のギターはどんな音色がいいだろう。歪みは?弦の弾き方は?

音質も上げるために、高いヘッドホンも使い始めた。

とにかく自分が演奏する立場の"音楽"を始めたことで"耳"が物凄く鍛えられていた。

生まれ変わっていたあの曲

そして、とある日。いつも通り音楽を聴きながら大学へ向かう。
そしてふと、なんとなくかなり久しぶりにBUMP OF CHICKENのアルバム『jupitar』を聴き始めた。

そして『天体観測』が流れた時。

衝撃で歩くスピードがものすごく遅くなったのを覚えている。

何だこの曲。俺の知っている曲ではない。

今まで聴いていた『天体観測』は一体なんだったのか。
と思ってしまうくらい自分の気づいていなかったハーモニーが襲ってくる。

ドラムもベースもギターの音も、全てが重なりあって突撃してくる。

一つの曲が時間を飛び越えて生まれ変わったこの体験が何とも強烈だった。

話をまとめたがる社会人

ビジネスやっていると何かと話をまとめたくなる病気にかかる。

別にまとめなくても、まとまらなくても良いが、まとめる。

要は、人それぞれ見えている世界がまるで違うということ。

特に、"何か"に取り組んでいる人がその"何か"から受け取っているものはきっと想像しきれないものがあるだろう。

解像度が全然違う。

誰かが"熱"を込めて話しているものは、全然興味が湧かなくても耳を傾けて実践してみる。

また違う世界が切り拓かれる。だからこそ、人と人の繋がりって面白い。

次はどんな人に会えるだろうか。

あとがき

複雑骨折の手術から退院した直後、近くのショッピングモールで母親が遊戯王カードのパックを大量に買ってくれた。

自分が欲しい。と言ったからなのか何なのかうろ覚えだが、なぜかすごく覚えている。

でも当時は遊戯王は誰ともやっていなかったはず。慰めの気持ちで買ってくれたのか何なのか。

ことの経緯は何でもいいんだけど、優しさや愛に触れた時のことってなんか覚えてるよね。