
散文とブルース Vol.3
身なりは当てにならんなあ
詐欺撲滅YouTuberのKENZOさんの動画をたまに見る。
マルチ商法やぼったくりなど、詐欺をしている人に突撃するチャンネルである。
詐欺をする奴らはだいたい服装もしっかりしてるし、髪もあげて身なりを整えている。
人は見た目が78%と言われるくらいだから信頼させるためにまあ当たり前なんだが。
でも顔を見るとちゃんと歪んでるんだよなあ。
性格は絶対顔に出るから、誤魔化せない。整形しても多分誤魔化せない。
人は見た目で判断してはいけない。もわかるんだけど、判断しなければならない。んだよ。
あとは声、喋り方とか仕草もかなり材料になるよなあ。騙されないように気をつけよう。
いただきますの解像度
いただきます。
その命をいただくことに、調理してくれた人に、一緒に食事をする家族や友人に感謝すること。
そう教わってきた。
最近はより長い時間軸に想いを馳せることがある。
科学技術の発達や先祖代々受け継がれてきた歴史があって、今があり、手元に食事がある状況が生まれている。
感謝する対象は過去を生きた人々、そして宇宙にまで広げられる。
いただきますの解像度がどんどん上がっていく31歳。
子供の頃はなんとなく唱えていた「いただきます」もここまできたか。
誰かのために生きようとすると、気持ちが楽になる
自分のやりたいことが目まぐるしい。達成したいことはいくつもある。
自分の中から次々に生まれる欲望。達成できるだろうか。
"やるべき"ことも沢山ある。"期限"もある。
忙しい。上手くいくだろうか。余裕がなくなる。
焦りが生まれる。ストレスが生まれる。
そんな時、今日一日の予定を整理して「今日はこの人が笑顔になるようにここだけは精一杯頑張ろう」
と決心すると、気持ちが落ち着いてパワーも湧いてくる。
自分一人が、誰か一人の役に立てたらそれで大金星じゃないか。
落ち着かない時ほど、自分のことしか考えてないのか。
身体との対話
健康のために睡眠の質を測ったり、血糖値を常に測定したり、心拍数を測ったり、とにかく数値化したい人が最近増えてきているみたい。
科学がどこまで生物を解明できているかの視点だったり、そもそも正しく測れてるのかすら疑問を持っていて、自分はそこまで興味ないけど。
なんにせよ身体との対話が一番重要だし、忘れたくない。
例えば、朝起きた時になんかだるいなと感じていても仮に睡眠スコアが高得点だったら、どちらを信じる?測定結果を信じる?
どんな形であれ、今日は身体の調子が悪いな、今日は良いな。
数値などに頼らずとも身体の状態をしっかりキャッチできることが大事だと思う。
万人にとって効く薬も、健康法も何もない。
生物は進化の過程で様々な個体を生み出す。
自分の身体が訴えていることを、第一に感じ取れるようになりたい。
人生のテーマ
本当にやりたいことって、いつまでたっても音楽なんだと思う。
音楽への愛や感動は聴き始めた頃からずっと変わらない。
演奏することも好きだ。歌うのは楽しい。
歌って生きていけたらなんて幸せだろうと思う。
でも、結局自分は甘い。甘すぎる。
なんだかんだで高学歴街道を進んできてしまい、普通に働いてガッツリ稼げて裕福に暮らしていける。
そういう暮らしも確かに良い。幸せである。
ただ、本当にこれでいいのか?
こう自分の心が語りかけてくるのが、答えなんだと思う。
どこかで退屈している。
"使命"などという言葉に触れた時、逃げたくなる。きっと見ないようにしている。
臆病だからだ。偽りではないが、他のものに対する違う情熱で誤魔化している。
なぜなんだろう。頭で考えても言い訳ばかり出てくる。
そんなことを20代から繰り返して今に至る。
もう一度殻を破れるのか。人生が終わった時のエンディング曲がどんなものになるのか。
自分の人生の最大のテーマはこれなんだと思う。