ボクシングがアツい!!!
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ボクシングがアツい!!!

スポーツ観戦にはあまり興味が湧かないタイプ。

サッカーを小さい頃からずっとやってきたが、プレイするのが楽しくて観戦はそこまで熱が入らなかった(観ていてもちろん面白いんだけど)

そんな自分がスポーツ観戦にハマるとは、、!

ハマったのがボクシング。

試合をしたこともないど素人だが、その魅力を書き残したい。

そもそも格闘技が面白い!

格闘技にもMMAやキックボクシングなど、色々ある。

MMAは「総合格闘技」(Mixed Martial Arts)の略称。さまざまな格闘技の技術を組み合わせた競技で、打撃技(ボクシング、空手、キックボクシングなど)と組み技(柔道、レスリング、ブラジリアン柔術など)の両方を用いることができます。

そもそも格闘技自体、観ていてアツい競技だなと感じる。

超高濃度な時間密度

戦うという超ハードなスポーツ。頻繁にできるものではない。

大体3ヶ月〜1年に一回という試合頻度。

その一つの試合に向けてひたすら練習。減量も苦しい。

まさに命をかけているので、一つの試合にかけてくるものが大きい。

そして積み上げてきたものがぶつかり合い、1ラウンド3分とかの中で全て決まってしまう。

つまり、その1秒1秒、一瞬一瞬が重い。空気が張り詰める。目が離せない。

毎回呼吸を忘れる。心臓バクバク。

物凄く興奮させてくれるし、感動する。

感情移入しやすい

1対1のスポーツ。勝っても負けても自分がしてきた事が全てそこに出る。

一瞬で勝敗が決まる。人生がかかってる。

次から次へと刺客が出てくる中で「負ける」ということは物凄く重い。

勝っても負けても、その人のストーリーに入り込んで感動してしまう。

その中でもボクシングにハマった理由

最初は"強さ"を証明するから喧嘩に一番近いMMAでしょ!

と思ってMMAばかり見ていたけど、最終的にはボクシングが大好きになった。

理由はたくさんある。

スポーツでありアートであり

パンチのみで戦うのが武士が剣で戦っているみたいでカッコいい。

2本の剣を構えて、攻撃、防御を使い分ける。

そしてパンチのみという制約があるからこその美しさがある。

フットワーク、リズム、距離。

ミリ秒、ミリ単位の中で戦っている。

殴り合うという派手さの中に、そのような繊細さがある。

リング内で流れる時間が美しく、一試合一試合がアート作品のようで好き。

なんだかんだで一番きついスポーツだと思う

"パンチ"だけだから、ダメージが少しずつ蓄積することになる。

だからこそ一番きつい競技だと思う。

相手ありの競技だから、自分だけで制御できるものでもない。

そんな中、少しずつダメージが溜まるって、「もう無理」と思う瞬間が何度も訪れるはず。

精神的にも肉体的にもめちゃくちゃきついと思う。

実際にボクサーは身体へのダメージが大きく、死者が出てしまった試合も過去にはある。

それだけ命をかけて戦っている。魅せてくれている。

だからこそ気持ちがこもり、熱狂が眠っている。

偏見だけど

MMAとかは試合会見で相手を叩いてみたり挑発してみたり、トラッシュトークしてなんとか盛り上げようとしている感じが冷める。

ボクシングはみんな謙虚で、大口叩く人も少ない。

つまり、本当に"強さ"だけを求めてる。

それは本人たちだけでなく、ボクシングファンもそうなのだろう。

変にトラッシュトークや対立関係なんていらないし、自分を大きく見せるような発言もする必要がない。

シンプルにどちらが強いか。だから潔い。

スポーツマンシップも一番感じる。こういう大人な感じがするとこも好き。

日本ボクシングが熱い!

井上尚弥、中谷潤人、寺地拳四朗がPFPのTOP10入り。

PFPとは「Pound for Pound(パウンド・フォー・パウンド)」の略称。
体重の違いを無視して、純粋な技術や能力だけで選手を評価するランキングシステム。「世界最高の選手は誰か」という議論でよく使用される。

井上尚弥なんてPFP1位になったこともある。世界で一番強いボクサーということ。

そしてバンタム級は、中谷潤人、堤聖也、武居由樹、西田凌佑、4団体の王者全てが日本人である。

キックボクシング界のカリスマ那須川天心もボクシングに転向したし、どんどん強い選手が出てきて、まさに黄金期だと思う。

井上尚弥って本当カッコいいよな

自分が言うまでもないけど。

YouTubeで色んな人がまとめているから、彼の功績はそこで観てほしい。

自分が特に好きな点は「ハードパンチャーで相手を倒しに行くこと」。

功績やその強さはもちろんなんだけど、ここが一番だと思う。

やはりプロ同士、ディフェンス力も高く、パンチのみだとなかなか勝負はつきづらい。

『勝ち』に徹してアウトボクシングしながらポイントを重ねて判定で勝つという戦い方も選択できる。

アウトボクシングとは、ボクシングや打撃系格闘技における戦略・戦術の一つ。相手との距離を取り、リーチ(腕の長さ)を活かして外側から攻撃する戦い方を指します。

よく言われる塩試合だ。

結局それで勝ちさえすればキャリアに泥はつかない。

メイウェザーも一度も負けずに引退したレジェンドだが、アウトボクシングスタイル。

50戦のうちKOは27回でだいたい約5割だが、井上尚弥のKO率は30戦で9割。

個人的には偉大さが全然違うと思う。

仮に井上尚弥がアウトボクシング中心の戦い方をすれば、いよいよ本当に無敵だと思う。

でも、そんな事はしない。

観てる方はそれでは面白くないし、PFP1位への期待もある。

だからこそ倒しに行く。

ただし、相手を倒すほどの強いパンチを打つっていうのはそれだけ隙が出来るし、リスクがあるということ。

そのリスクを背負って毎回のように倒しに行ってる井上尚弥。

階級を上げて相手の耐久力も上がってくる中でどんどんそのリスクは上がってくる。

それでも「勝つ」だけでなく「倒す」にこだわるハードパンチャー。本当に惚れ惚れする。

だからこそ井上尚弥の試合は面白い。観たい。

絶対王者のプレッシャー

あまりにも強すぎるため、"敵がいない"、"どうせ圧勝する"、そんなムードがずっとあった。

対戦相手からすれば、負けても顔に泥が塗られないのである。

それに井上相手に少しでもパンチを当てていけばむしろ評価が上がる。

万が一勝ってしまったら、それはドリーム。全世界から注目されるだろう。

そんな状態だから、相手選手はなりふり構わず全てを捧げて挑んでくる。

それに対し井上は世界No. 1のボクサーとして、余裕で勝たなければならない。

挑戦してくる相手を迎える防衛者と、圧倒的な相手に絶対勝ってやるんだという挑戦者。

王者を防衛する試合の中の一つと、この試合でのしあがるんだと人生をかけた試合。

モチベーションや想いにも少しは差が生まれてくると思う。

こうしてパンチをもらうこともある。

ラモン・カルデナス戦でのダウンなんかはやばかった。

あれは効いていたと思う。負けが想像できた。

試合観戦中に心臓がバクバクしすぎて、身体が痺れていた。

試合後もハイになってずっと体調が悪かった。

でも、それくらい感情移入していたことに気づく。

こんなにも熱くしてくれるボクシング、ありがとう!!!